Blog
大人にも子どもにもそれぞれ悩みがあって、しかもその内容は状況によって変わってきますよね。
深刻なものもそうでないものもありますが、大人の場合は何となく時間が経てば解決したり、和らいでくるものも多いと思います。
しかし子どもの悩みは少し違います。
大人から見たら大したことのないものでも本人にとっては真剣そのもの。
重大な悩みになり得るものです。
また、子どもは大人に比べて悩みを解決してきた経験も少なく、解決方法の引き出しの数も少ないはず。
こうしたことも今の悩みを大きなものに感じがちな理由の1つだと思います。
それでは、不登校の子どもが抱える悩みや不安には、どのようなものがあるのでしょうか?
この記事では、今不登校になっている子どもが抱えている悩み・不安について2つのことを取り上げてみました。
最後まで読んでいただければ嬉しいです。
不登校になる前もなった後も悩み事は尽きません。
その中で本記事で取り上げる2つの悩みは以下のものです。
それぞれ詳しく解説いたします。
学校へ行っていないので、当然授業内容が同級生より遅れてしまいます。
特に進学校に通っている場合、一度授業を休むとかなり先に進んでしまうのが普通です。
1日2日くらいの短期ならともかく、数週間〜数ヶ月も学校に行っていないと、仮に復学できてもそこから追いつくのは簡単ではありません。
もちろん本人の努力と周りの人の協力があれば可能ですが、現実的にかなり難しいのは間違いないでしょう。
そして勉強の遅れは将来の不安へとつながります。
今の学校には行っていなかったとしても、将来は進学したい、就職したいと考える子どもも多いからです。
例えば中学校に行けず不登校になっていても、高校には進学したいと考えます。
しかし長期に及ぶ欠席期間を取り戻すのは難しく、進学も諦めてしまう場合もあるんです。
「それなら欠席している間は自宅で学習すればいい」と考えるかもしれませんが、誰からも教わらず自宅で自力で学習を進めるのはとても難しいもの。
学校で教わっているという下地があって初めて、塾や家庭教師の指導が生きてくるからです。
不登校を続けると、勉強の遅れが将来の不安へとなり、場合によってはますます自分のことをダメな人間だと考えてしまうこともあります。
意外に思われるかもしれませんが、不登校になったことで「学校に行けないこと」自体に悩む子も多いです。
「学校へ行けない自分には価値がない」
「学校へ行かない自分はダメなやつ」
という考えになり、だんだんと自己肯定感が下がってくるのです。
なぜそう思うのかというと、実は「親のためにも学校へ行きたい」と考える子どもが多いからなんです。
親は扶養の義務や子女に普通教育を受けさせる義務が定められていますが、そういうことを抜きにしても、自分の子には学校へ行ってたくさん友達を作って、いろいろな経験をしてほしいと願うものですよね。
子ども自身もそうした「親からの期待」があるのはわかっていて、それに応えられない自分は価値がない・ダメなやつだと思ってしまっているのです。
おそらく不登校となって家に長時間いると、何か小言を言ったり注意をしたり、「今日も学校に行かないの?」と確認すると思います。
そうしたとき反発して、場合によっては口論や喧嘩になることもあったかもしれません。
しかし表面上は文句を言っていても、やはり親のことは好き・尊敬しています。
だからこそ、好きな相手に応えられない自分が嫌になって悩み、不安になるんですね。
この記事では不登校になった今、悩んでいることとして2つのことを取り上げました。
どちらも不登校になってからしばらく経つと表面化してくる悩みかもしれません。
不登校になるからには何らかの原因があるはずで、学校に行かなくなったらその悩みは解決・・・とまではいかなくても、少なくともおさまるものだと考えがちでしょう。
しかし実は不登校になってしばらく経つとわかってくる悩みや不安もあるんですね。
親としては子どもがどういう悩みを持っているかを観察・予測して、それを和らげられるような声掛けや態度をとってあげられるよう、引き続きよく見ていってあげましょう。
関連記事:「親は学校の悪口を言わないように!不登校から復学する子どもの気持ちを考えよう」
関連記事:「不登校の子どもに「してはいけない」親の行動とは?(6つの事例を紹介)」