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人間の体力や集中力には限界があります。
そのため、何かをやり続けるのであれば、どこかで必ず休憩をとる必要があります。
休憩によって息抜ができ、そのおかげでまた立ち上がって行動できるようになるのですね。
この記事では、勉強するのにも息抜きが大事な理由を2つ挙げてみました。
詰め込み学習をしているのであれば、息抜きの大事さも知っていただければと思います。
まず、人間の集中力の持続時間についてです。
研究の結果は諸説ありますが、一般的に集中力が長時間持続することはないというのが共通です。
高校生でも45分程度。
小学生の集中力は低学年だと15分程度なのだとか。
大人で90分くらいだそうです。
(個人差はあります)
つまり、子どもの集中力は1時間も持たないということになりますね。
学校の授業は45分くらいで構成されているので理にかなっていると思います。
受験勉強の際、できるだけたくさんの範囲を何度も復習しないと・・・と頑張ってしまうため、60分どころか何時間も続けて勉強している子どももいます。
適度に休憩を挟んでいるとは思いますが、その大半は集中力不足の状態で勉強に臨んでいるのかもしれません。
息抜きしないで勉強し続けると、以下のような2つの問題があります。
これらについて、順番に解説いたします。
勉強する際は適度に息抜きをしないと、燃え尽き症候群になりやすいと言えます。
燃え尽き症候群とは、簡単に言うと頑張って取り組みすぎた結果、終わった後は反動でやる気を失うことです。
英語で言うと「Burnout Syndrome(バーンアウトシンドローム)」で、厚生労働省のサイトにも掲載されています。
「それまでひとつの物事に没頭していた人が、心身の極度の疲労により燃え尽きたように意欲を失い、社会に適応できなくなること。」
(厚生労働省 e-ヘルスネット より引用)
燃え尽き症候群は、うつ病の一種とも考えられているとのこと。
解説後半の「社会に適応できなくなる」はともかく、必死に取り組みすぎるとそれが終わった後に動けなくなるのは事実です。
その日限りの勉強ならともかく、ずっと続けていくことなら休憩を適宜挟んでいくことが重要なのは明白でしょう。
また、間でしっかり休憩をとっていないと脳も体も疲れが取れず、翌日に疲労感を持ち越すことにもなるそうです。
ある程度長期にわたって勉強する場合、計画を立てて実行していると思います。
息抜きすることなく取り組んでいると、その日は良くても徐々にうまくいかなくなってきます。
するとできるはずの予定をクリアすることができず、「今日もできなかった・・・」「明日もできなかった・・・」という状況になってきます。
予定の変更をするのは問題ないと別の記事でもお伝えしているのですが、変更には休憩時間についても取り入れる必要があるでしょう。
さもないと、変更後の予定でも息抜きなしのスケジュールを組みがちです。
前述の通り息抜きなしで行動し続けると、疲れが取れません。
それが続くと「また、達成できなかった・・・」といったことになります。
「達成できなかった自分」にだんだんと自信を喪失してしまうのは目に見えています。
関連記事:「計画は「目標達成の地図」だ。修正する事が当たり前だと思うようにしよう!」
これら2つの理由からわかるのは、休憩や息抜きなしで勉強し続けるのはマイナス効果があるということです。
半ばうつ状態に近い燃え尽き症候群と、自信の喪失。
このような状態になってしまっては、その後も行動する積極性を失ってしまうでしょう。
自分にプラスになるためにしている勉強が、マイナスになるのは避けたいところですね。
この記事では、勉強には息抜きが大事だということについて2つの理由をお話ししました。
その1日だけ頑張るということであれば、ある程度は頑張れるでしょう。
しかし、それが1週間、1ヶ月、もしくは年単位での期間となるとそうはいきません。
スポーツに例えると、100mなどの短距離を走る選手のペースでは、42.195km走るマラソンを走りきれないということです。
マラソンの途中では給水ポイントがあり、そこでエネルギーを回復するためのドリンクを口にします。
そこで疲れを少しでも回復させ、完走することを目指すのです。
勉強も長い期間取り組むことになるでしょう。
100mランナーのようなペースで一気に走ることをせず、マラソンランナーのようにペースを作り、途中で息抜きを挟むようにしましょう。
そうすることできっと完走することができ、良い結果を得ることができます。
この記事が学習のペース作りの参考になっていれば幸いです。
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