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もし自分の子どもが不登校になった場合、保護者様はきっとこう考えるのではないでしょうか。
「なぜ、うちの子だけが不登校になったのだろう・・・?
子どものためにいろいろ頑張ってやってあげていて、他人に迷惑をかけないよう、しつけもキッチリやっていて、ずっとそれに応えてきてくれたのに・・・」
と。
実はこうした責任感の強い親であるほど、子どもが不登校になる傾向があるとも言われています。
もちろん責任感が無さすぎるのも問題で、何が起こっても他人のせいにする、自分には無関係という性格であるのも問題です。
しかし、強すぎる責任感は子どもに無用なプレッシャーを与えてしまい、日々ストレスかけているかもしれないのです。
この記事では責任感が強い親の性格や特徴とはどういうものを指すのかということと、そうした保護者様へのケアについて書かせていただきました。
「親のせいで子どもが不登校になった」というのは言い過ぎですが、「もしかしたら子どもにストレスを与えていたかもしれない」と少し考えていただけるきっかけになれば嬉しく思います。
ひと言で「責任感が強い」と言っても、具体的にどの部分がどうなのかが分からないと思います。
まずは、「どういう特徴がある親が責任感が強いと言えるのか」ということについて挙げてみます。
といった特徴が考えられます。
まとめると、「この子がきちんと成長できるよう、厳しくしつけるは親の責任だ」と考えて子育てをしている親ということになるでしょうか。
この考え方では、子どもに「〜しなければいけない(〜しないとダメだ)」と教えることになります。
すると、もし何かができていなかった場合、「〜するように言ったでしょ!なんでできていないの!」というように、常に子どもを否定する言葉を使って子育てをすることになってきます。
キッチリした性格で周りの人に迷惑をかけてはいけないと考えること自体は決して悪いことではありません。
しかしそれをまだまだ未熟な子どもにまで強要してしまうと、それができなかったときに否定し、子どもの自己肯定感を下げるしつけになってしまいます。
自己肯定感が低いと何かにチャレンジしようという気持ちが弱くなります。
そして、不登校につながりやすくなると言われています。
親の責任感の強さが仇になってしまうことがあるのを知っておきましょう。
また、こうした親からのプレッシャーを真正面から受けてしまうのが、真面目で頑張り屋な性格の子どもです。
何事にも一生懸命で正義感が強く、真面目で優しい正確。
物分かりが良くて、親や周りの人の期待に応えようとする。
こうした性格の子どもは、どうしても親からのプレッシャーをまっすぐ受け止めてしまいます。
もし頑張って言われた通りのことができたとしても、さらに上のレベルの指示を受けることになるでしょう。
そしてできなかったときにかけられる「否定の言葉」を、そのまま受け止めようとしてしまいます。
それが続き蓄積していくと、「自分は親から言われたこともできないダメなやつだ」という考えになっていき、行動意欲がなくなり、不登校になってしまうのです。
これら親と子の性格の特徴が噛み合ってしまうと、少ししんどくなっていくのかもしれませんね。
もし子どもが不登校になったとしても、親であるご自身を責めないようにしてください。
もし本当に親のせいで不登校になったのなら、もっとしつけが厳しい家庭にいる子どもはみんな不登校になってしまうでしょう。
子育てのメインプレイヤーはお母さんであることが多いと思いますが、それこそ、子育て以外にも家事をしたり仕事を持っていたりする方も多いでしょう。
やることが多いため心に溜まっていくストレスを吐き出す場所もなく、その吐き出し口が子どもになってしまっている人もいるはずです。
子どもが不登校になってしまうとそれだけで精一杯なのに、さらに世間からや、場合によっては身内や親戚からも「育て方が悪いのでは」という視線に晒されているかもしれません。
心に溜まったものを吐き出せるカウンセリングは、お母さんにこそ必要なのかもしれません。
自分を責めるのではなく、「今から何ができるのか?」と言うことを考えて、不登校から脱出できるようにしていきましょう。
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