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不登校はいつから始まる?「前兆」があることに気がつけるかが大事

2022.10.1 不登校はいつから始まる?「前兆」があることに気がつけるかが大事

今や社会的な問題にもなっている不登校。
一昔前の考えでは、不登校、つまり「学校に行かない」のは「ズル休み」というように考えていたことと思います。

実際今でも、

  • 不登校の子どもは嫌なことから逃げているだけ
  • 学校をサボって遊んでいる

というように考えている人も多いと思います。

それでは、不登校はいつ・どうやって始まるかを考えたことはあるでしょうか?

この記事では、不登校になるのは前兆があり、そこに気がつけるかどうかに焦点を当てて解説いたします。

「まさかうちの子が不登校になるわけがない」とお考えの保護者様はきっと多いと思いますが、それでもぜひ最後までお読みいただき、参考にしてほしいと思います。

不登校になるのは「真面目で良い子」が多い!?

実際に不登校になったお子様のそれまでの様子を確認すると、
「普通に学校へ行き、勉強や友達付き合いなど学校生活も真面目にこなしている良い子」
であることも多いようです。

なぜ真面目で良い子が突然不登校になるのでしょうか。

実は不登校になる子どもは、自己肯定感の低い子どもが多いそうです。

自己肯定感とは、「自分に価値がある」「自分に満足している」と感じられているかどうか。
子ども自身が自分の存在意義を認められるか、肯定できているかどうかが、自己肯定感につながります。

真面目な子どもは親や先生、周りの人の言うことをよく聞き、友達の期待に応えようと頑張っていることが多いです。

そのため色々なことに取り組もうとするのですが、もちろん人間なのでそれを達成できない(期待に応えられない)こともあります。

ある程度気持ちに余裕のある子どもや、良い意味で「手抜き」できる子どもだと、「まあ、できない時もあるから仕方ないよね」と考えますが、中にはそう考えられない性格の子もいるのです。

「〇〇しないといけなかったのに、できなかった。(だから自分はダメなやつなんだ)」という思考になってしまいます。
これを繰り返しているうちに、自己肯定感がどんどん下がってきます。

そしていつしか気持ちに限界がきて、心が破綻。
その結果、今まで頑張っていたことの真反対の状態になり、不登校になっていくのです。

「真面目で良い子」であることはとても良いことなのですが、その性格が自分(子ども)自身を苦しめてしまうのですね。

子どもにプレッシャーを与えすぎている大人たち

また、これは何も子どもが自ら勝手にプレッシャーに感じることをした結果起こることではありません。

親をはじめとした周りの大人たちの与える要求、プレッシャーを敏感に感じ、頑張ってしまうのです。

例えば親の期待や指示。
「宿題はやった?」「明日の準備はできた?」「人の迷惑になることはしたらだめ!」「早くして!」など、口うるさく言っていませんか?

親の方も仕事や家事など時間に追われていて、それまでに何とかして学校や幼稚園などへ送り出さないといけない。
なかなか行動しない子どもにイライラする。
これはとてもわかります。

しかし、そうした日々のプレッシャーは子どもへ確実に影響を与え、「心の拠り所」として家や家族の存在を小さくしてしまいます。

「自分には頼るところがない」と感じている子どもは、困ったことがあっても相談しなくなってきます。
こうしてストレスが積み重なった結果、心を閉ざし、不登校となります。

不登校になるには前兆がある

子どもの気持ちに寄り添い自己肯定感を下げないようにしよう

今の子どもには、やること・やらないといけないことがたくさんあります。

学校の課題はもちろん、塾、部活動、習い事、友達付き合いにいたるまで、とにかくやることだらけ。
気が休まる時がほとんどないのでしょう。

そうしたことと向き合うたびに、「〇〇を頑張らないといけない!」となり、努力します。

しかし結果が伴わないと、「やっぱり自分はダメだった・・・」と考えてしまい、自己肯定感が下がっていきます。

もし「無理しないで、やりたくないならやらないで良いよ」と一部の人が伝えたとしても、そう思っていない周りの人からは認められず、「なんでやらないの」と言われることになります。

「〇〇をやりたくないのに、やらないといけない」という事はプレッシャーになり、心の疲労が蓄積していきます。

子どもにかかるこれら日々の小さなストレスの積み重ねは、なかなか気がつかないもの。
ある日突然不登校になったように見えても、実はそのずっと前から「前兆」があり、不登校は始まっていたとも言えます。

日々の忙しさや将来のことを考えたときに焦る気持ちから、どうしても子どもに大きなプレッシャーをかけることがあります。
しかしそれが「自己肯定感の低下に繋がっているかもしれない」ということを常に考え、できるだけ子どもの気持ちに寄り添うようにしてあげてください。

不登校になってしまうと、その後のケアはさらに大変になります。

前兆を見逃さないようにし、子どもの心の拠り所になれるよう取り計らってあげてくださいね。

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