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現在、日本の義務教育は小学校と中学校で、その後高校に行くかどうかは個人やご家庭の判断次第です。
しかし、文部科学省が令和2年に発表したデータによると、高校への進学率は令和1年時点で「95.8%」、通信制高校も含めるとなんと98.8%もの割合となっています。
※参考資料:文部科学省「高等学校教育の現状について 令和2年10月1日」
全員ではないにしても、ほとんどの中学生が高校への進学を決めていることになりますね。
進学する高校は、大きく「国公立」と「私立」に分かれています。
どちらも「高等学校」には違いないものの、いろいろな部分が違っています。
そこでこの記事では、高校の国公立と私立では何が違うのか、選ぶ際の基準や選び方についてお伝えします。
高校へはなんとなく進学するつもりではあるものの、どういう学校へ行くのか迷っている、何を基準に選んだらいいのかわからないというお子様、保護者様はぜひご一読ください。
まずは国公立高校と私立高校の違いを挙げていきます。
何よりも違うのは、やはり学費。
国公立高校では3年間の合計で約140万円の学費が必要であるという調査結果がありますが、私立高校ではその倍以上の約290万円となっています。
※参考資料:文部科学省「平成30年度子供の学習費調査の結果について」
これは学校内も外も合わせたものとなっているようですが、単純に学費は2倍以上かかるものだという認識であっているでしょう。
おそらく誰に聞いても「私立はお金がかかる」という回答をすると思いますので、イメージ通りの結果ですね。
その他、学費以外の面では以下のような違いがあります。
これら以外でも細かい部分に違いがありますし、学校によっても変わってきます。
自分が進学する高校をどのように選ぶべきかは人それぞれの基準がありますが、誰も彼もが確固たる意志を持って進学するわけではないと思います。
ここでは進学する高校をどのように決めるのか、そのポイントになることをいくつか挙げてみました。
一番基本となる方法です。
ただし、「今の学力」で選ぶ必要はありません。
行きたい・気になる高校があるようなら、今は学力が不足していても諦めず勉強を続けましょう。
ただ、あまりにも自分とかけ離れた学力(偏差値)の学校を選ぶと、入学後は寝ても覚めても勉強漬けになってしまう事も。
相応の覚悟を持っているならともかく、無理して超ハイレベルな学校を選ぶ方がいいのかどうかは自分の中で線引きが必要です。
毎日通うことになる学校なので、そこまでの距離や通学方法はかなり大事です。
徒歩や自転車で通える距離なのか、バスや電車を乗り継いで行く距離なのか。
体調が良くない日や雨風の強い日なども必ずありますから、そういった時でも通える範囲なのかはよく検討しましょう。
学校の雰囲気が馴染めそうなのかそうでないのかは大事なポイントです。
実際のところは入学してクラスが決まらないと判断できない部分はありますが、校風や校則、教育方針やイベントの様子(体育祭等)はある程度情報を集めることができると思います。
部活動の様子や、仲の良い友達が一緒に進学するのかどうか等も判断基準になってくるでしょう。
国公立か私立かでも違ってきますが、気になる学科やカリキュラムがあるかどうか。
また、卒業後の進路についての実績なども判断基準の1つになるでしょう。
前述した「指定校推薦の枠」の多さなども見て、総合的に判断できればいいですね。
ご家庭の事情等にもよりますが、やはりお金は大事です。
学費をどのくらい許容できるかも考慮すべきポイントとなるでしょう。
もし子どもがどうしても私立へ行きたいとなった場合、ご家庭の経済事情はやんわり話してもいいかもしれません。
もちろん余裕があれば何も問題はありませんが、難しい状況であれば「なぜその学校がいいのか」などの話をじっくり聞いて決定するのもありだと思います。
この記事では、高校の国公立と私立の違いについて簡単に解説いたしました。
また、実際に高校を決める際のポイントとなることについても5項目触れました。
小学校中学校と義務教育で進んできた場合、高校は初めて自分で選んで行く学校になると思います。
1度決めたら絶対に変えられないわけではありませんが、それでも「決める」というのは難しいもの。
後悔のないよう、よく考えて決めるようにしていきましょう。
よく考えるには時間が必要です。
中学校へ入学したらある程度先を見越して、じっくり検討してみてくださいね。
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