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不登校の原因は人それぞれ。
1つの理由で不登校になる子もいれば、複合的な理由で不登校になる子もいます。
また、全く同じように感じている子どもAとBの二人がいたとしても、それぞれの感性や性格、ストレス耐性などによっても不登校になるかならないかは違ってくるでしょう。
そこで今回の記事では、不登校の理由・原因として思い当たる物を「学校内に関わるもの」に限ってピックアップしました。
不登校児童の親御さんは子ども自身に不登校の原因を追求しない方がいいのですが、「もしかしたら、あれかもしれないな」というアタリをつけておくのは良いと思います。
不登校の原因が学校にある何かかもしれないな、と思う方は続きをお読みいただければ幸いです。
当記事でピックアップする不登校の理由は、大きく分けて以下の3つがあります。
それぞれが関係しているもので、これらの中の1つが原因とは限りません。
1つずつ確認していきます。
勉強の遅れとは、主に進学校と呼ばれる偏差値の高い学校に通っている子どもによく見られるものです。
(もちろん、そうでない一般的な学校でも当てはまります)
進学校の授業スピードはかなり早く、1日の遅れが後々に響いてくることもあります。
もちろんその学校に入学できる能力を持った子どもですから、多少の遅れは自分の努力で挽回できるでしょう。
しかし、例えば風邪をひいて1週間欠席したとすると、「1週間分の遅れなんか、今さらもう取り戻せない(かもしれない)」と考えてしまうこともあるんです。
元々持っていた勉強への意欲が長期間欠席したことで低下し、そのままやる気をなくしてしまう・・・と言うのはよくあることです。
(スポーツなど、勉強以外の分野でもありますね)
そう考える理由として、友達・同級生に負けている(遅れている)ということが更に自分を追い込んでいることも。
勉強が遅れた劣等感に苛まれ、その感情に勝てずに不登校になる。
こういったケースが起こり得ます。
一言で「人間関係」とまとめましたが、内容は様々です。
特に、
と言ったことは、致命的な原因となるでしょう。
これらは原因となる人物がその学校にいて、嫌でも毎日のように顔を合わせることになる以上、自分を安全地帯(=自宅)に隠そうという意識を持っても仕方ないことと言えます。
原因の解決のために学校が動いてくれないケースもあり、問題が長引くことが多いです。
(いじめや嫌がらせがあることを学校が認めないというのではなく、「形の残らないいじめ(暴言など)」を学校側が把握しにくいという理由もあります)
また、これらは何も同級生とのやり取りの中だけに生まれるものではないでしょう。
絶対にあってはいけませんが、近年のニュースには教師による虐待や嫌がらせもあるというものも耳にするでしょう。
こうした同級生や教師との関わりが学校に行けばある以上、不登校を選ぶというのは仕方のない面もあります。
体調不良になると言っても、風邪をひくという類のものではありません。
例えば本記事で述べてきた勉強の遅れやいじめなどの問題が本人に精神的なダメージを与え、それが理由でお腹の調子が悪くなったり食欲がなくなって体力が落ちたり、ひどい時は動悸や手足の震えといった症状につながるケースもあります。
これらは精神的な理由による体調不良と言えるでしょう。
これはある意味「学校を休まざるをえない」体調とも言えます。
「本当は何もないのに本人が悪く思い込んで体調不良になる」ということも稀にありますから、その原因となるものが何なのかをよく観察していく必要があります。
この記事では、様々ある不登校の原因・理由として、「学校に関するもの」を3つピックアップしてきました。
冒頭でも書きましたが、不登校になったからといって原因を根掘り葉掘り追求するのは良くない行動です。
誰にだって人に話したくないものはあるはずです。
しかし、「原因は学校内にあるのかな」と気にかけておくのは大切なことだと思います。
ただ、本人に元気が出てくると、そのうち自分から話してくれたり、もしくは話さなくてもそのまま学校へ復学してくれるかもしれません。
親としては毎日の子どもの体調に気をつけてあげて、様子を見るようにしてくださいね。
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