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思春期の子どもは大人ではわからないさまざまなことで悩むもの。
そうして悩んだ結果、学校に行けない、いわゆる不登校児童になってしまうこともあります。
自分の子どもが不登校児童であることに慣れている保護者様はいないと思います。
また、不登校のこと自体は知識として知っていても、実際に自分の子どもが不登校になった際にどう接すべきなのか。
その方法がわからないことも多いでしょう。
そこでこの記事では、「もし自分の子どもが不登校になってしまった時に親はどう接すべきか」ということについて、ポイントを3つにして解説しています。
不登校のことでお悩みの保護者様は本記事をご一読いただきたいと思います。
不登校という言葉は多くの人が知っていることと思います。
言葉の通り、不登校とは「登校していない状態」を指します。
1日休むことを「欠席」と表現するのに対し、定期・不定期を問わず休みの日数に幅がある状態のことを「不登校」と呼びます。
そして不登校は年々増加しています。
文部科学省の令和2年度のデータによると、小中学校における不登校児童生徒数が8.2%増加し、196,127人になるとのこと。
その割合は過去5年間の傾向として増加しているのです。
参考資料:文部科学省「令和2年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要」
もし、この記事を読んでいる保護者様のお子様が不登校児童であったとしても、「他の多くの子どもも同じ状況にある」ということを知っておくことが大事です。
「なぜ自分の子だけが・・・」と悲観的にならず、まずは客観的な事実を知ることが大事です。
それでは実際に不登校になったお子様がいる保護者様は、どのように接すればいいのでしょうか。
ここでは3つのポイントに焦点を当てて解説いたします。
その3つは、
というものです。
それぞれ解説いたします。
不登校児童に接する際、子ども自身の気持ちに共感し、理解を深めることが最も大事だと言えます。
不登校になるには原因があります。
それが何かを考えず、親の気持ちをぶつけてしまうことは厳禁。
子どもには子どもの世界があり、考え方があります。
もしかしたら、他人から見ると小さなことのように思えるかもしれません。
しかし本人にとっては小さなことではなく、大きな大きな問題に感じているものです。
保護者様ができるのは、子どもの気持ちを考え、汲み取ってあげることです。
そのことを、もしかしたら過保護にしすぎかもしれない・・・と気にされる保護者様もいるかもしれません。
しかし不登校になっている今こそ、過保護にしすぎかもしれないという態度で接することが大事になってきます。
保護者の立場としては、何が不登校の原因となっているのかを知りたいと思います。
しかしそこを追求しすぎるのはNG。
たとえ自分の親といえど、触れられたくない理由がある場合が多いものです。
そこを無理やり聞き出そうとするのは逆効果。
子どもが自分から話したくなるまではむやみに触れず、そっとしておきましょう。
①から繋がってきますが、保護者様はできるだけ普段通りの態度で接するようにしてください。
「腫れ物(はれもの)に触るかのような態度」で接してしまうと、多感な時期の子どもはすぐに感じ取ってしまいます。
子どもに「あ、気を遣われているな」と思われるてしまうと親子の間で壁ができ、①で解説した子どもの気持ちへ共感することが難しくなるでしょう。
不登校という「今までと違う環境(状況)」になっていたとしても、あくまでも「今まで通り」に接するようにしましょう。
保護者様は前向きな考えでいることが大切です。
不登校であることを大きく重たく考えすぎて、後ろ向きな考えにならないようにご注意ください。
これくらい前向きな考えを持つことが大切です。
不登校を必要以上に大きな問題と捉えてしまうと、解決できないことのように思えてしまいます。
ですが、不登校はいつかきっと解決します。
保護者様は前向きにいられるよう気持ちを強く持ち、そしてある程度楽に考えるようにしましょう。
この記事では不登校の子どもに対する保護者の接し方について3つのポイントを解説いたしました。
①子どもの気持ちへの共感、理解を深めること
②普段通りの態度で接すること
③悲観的にならず前向きな考えでいること
この3つポイントですが、特に重要なのは①の共感と理解。
子どもは大人が思っているよりはるかに多くのことについて考え、悩んでいるものです。
その悩みが何なのか。
これを保護者様がしっかり理解してあげることが不登校の解決につながってきます。
そしてこの時の共感と理解の姿勢は、その後の人生においてより良い親子関係を気づけようになるでしょう。
普段通りの態度で接し、前向きな考えでいられれば、きっと状況は良くなるはず。
この記事が不登校で悩む保護者様のお役に立てればとても嬉しく思います。