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親も心構えがあると対応できる。不登校になるまでの3段階を順に解説。

2022.11.9 親も心構えがあると対応できる。不登校になるまでの3段階を順に解説。

不登校になった子どもに対して「突然不登校が始まった」と思ってしまうかもしれません。
しかし何ごとにも順序があるように、不登校にも順序・段階があるものです。

この記事では不登校になっていく「段階」について説明いたします。

最近子どもの様子が少しおかしいなぁ、と思う節があるのでしたら、もしかしたら今回お伝えする内容のどこかの段階にあるのかもしれません。

じっくり読んでいただければ幸いです。

不登校の疑いから完全不登校になるまでの3段階

今回は、

  • 不登校の疑い(予兆)
  • 不登校開始
  • 完全不登校

という3段階について、順を追って書いていきます。

ただ、気をつけていただきたいことが1点あります。

本記事では便宜的に「疑い、予兆」という言葉を使っています。
「危険は芽のうちに摘んでおく」という感覚が誰にもあるため、親としては不登校になる前のこの時期に何とかしようと躍起になってしまうかもしれません。

しかしそれは逆効果。
子ども自身に何らかの悩みやトラブルがあるので、その気持ちや考えを無視して親からのアクションを仕掛けてしまうのは厳禁です。
下手をすると、その後の不登校時期に関係がこじれてしまうリスクがあります。

ひとまず「何か悩んでいるんだな。もしかしたら不登校になってしまうかもしれないな・・・。」という心構えを持つだけにしておくようにしましょう。

第1段階:不登校の疑い(予兆)

今まで普通に朝起きて学校へ行っていたはずなのに、体調不良を訴える回数が増えてきます。
その内容は毎日のように変わり、頭痛、腹痛、体がだるい、何だかわからないけどしんどい、という感じ。

近年では新型コロナウイルスの感染の問題から、少しでも体調に異変を感じた場合は無理せず休むよう学校からも言われているでしょう。

そのため、しんどいと言っているのを無理やり生かせるのも悩みものです。
また、何とか登校しても、保健室へ行く回数が増えるなどのケースもあります。

この時、不登校になるかもしれない「不登校疑い」の時期に差し掛かっているかもしれません。

ただ、本人にも葛藤があり、学校には行かないといけないとは思っています。
それを体が拒否している状態です。

さらに行けない理由や原因について、本人も言語化できない場合が多いです。
そのため余計に葛藤してしまいます。

こうした状態に差し掛かってきた場合、親はとにかく子どものことをよく観察してあげてください。
もしすぐに気づいてあげることができれば、「自分のことを気にかけてくれている」という安心、信頼感へとつながっていきます。

子どもから何か言ってくる、相談してくるケースはかなり稀なことだと思っている方が良いと思います。
普段の行動をよく見てあげて、そこに潜む不登校のヒントを探してみてください。

第2段階:不登校開始

実際に「不登校」という形が確定する時期です。

基本的に学校へ行くことはなく、また、子どもの感情が溢れ出て爆発する時期にもなります。
(暴れる、泣き喚く、キレる、暴言を吐く、部屋に引きこもるなど)

これらの状況は多くの親にとって一番悩み苦しむ時期になると思われます。
そして、親の側としても学校へ行かない子どもに対し何かしら言いたい、感情をぶつけたい時期。

これらお互いの感情と感情をぶつけ合ってしまい、その後長きにわたって関係がこじれてしまうこともあり得ます。

子どもの感情をどうにかしてやろうとしても無理なので、せめて自分の感情を整えるように集中するのがいいと思います。

人の感情というのは他の人に移ることがあります。

イライラしている人の近くにいると、何となく気分が落ちつかずイライラしてくる・・・なんてことありませんでしたか?

親の感情も子どもへ伝染します。
親がイライラしたり悩んでいると子どもにもそれが移り、わかります。

「自分のせいで親を困らせている」と思うと余計惨めで情けない思いになり、さらに感情が爆発するかもしれません。

とにかく、自分の感情をできるだけ良い状態に保てるよう集中してみましょう。

第3段階:完全不登校

不登校になってしまった状態が板につき始めた時期
親の方も、もう何をやっても学校へ行く気がないのがわかってくる時期でもあります。

この時期は親もある意味「諦めている」と言える記事なので、子ども側にも無用なストレスを溜めることが少なくなります。

そして子どもの心が少しずつ充電されていくのです。

一日中寝ていたり、ゲームしたり動画を見たり、何もせずぼーっとしていたり。
自分の部屋で明かりもつけず閉じこもったまま暗い部屋にいたり。
当然部屋には誰も入れず、声をかけても返事をしない。

このような行動・反応をすることが当たり前になります。

また、普段の何気ない話は割と普通にしていても、学校や勉強の話になると口も耳も閉ざしてしまいます。

この時期、実は内面に変化が生じているのです。

今までは、

  • 嫌なことがあってもも学校へ行かなければいけない
  • 学校へ行けない自分が嫌

などと思っていたことから解放され、「自宅」という安心できる場所で静養できていることで、少しずつストレスを無くしていっています。

親の方はやきもきすることがあるでしょうが、子どもには極力普段通り接するよう心がけてください。

もし親の方が「不登校とは何なのか」を早くに理解できていれば、回復も早まる可能性があります。
「子どものすり減った心が回復するには時間がかかるのだ」と、親の方はどこかで腹を括るしかないのかもしれませんね。

不登校になるまでの親の心構えについて

不登校になる段階を知っておくと少し楽になる

この記事では、子どもが不登校になる3段階について順を追ってお伝えしてきました。

できることなら子どもには不登校になってほしくないでしょう。
しかし何が起こるかわからないのが本当のところ。

もし不登校になってしまったら?と思うと、そこから回復するまでの全容を知っておくと気持ちが少し楽になります。

終わりがあるから頑張れるのは何でも同じ。
不登校には段階があり、その段階によって対応が変わります。

親の権力を行使して、力づくでどうにかしようとしても余計に悪化するもの。

本文中でも触れましたが、とにかく親の方は自分のメンタル、精神状態を整え、安定した状態を保てるように自分に集中しましょう。

関連記事:「不登校の子どもに「してはいけない」親の行動とは?(6つの事例を紹介)
関連記事:「不登校はいつから始まる?「前兆」があることに気がつけるかが大事

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