Blog
自分の子どもが不登校になった時、親としては何とか学校へ行って欲しい・行かせたいと言う思いがあるのが当然です。
そのため色々な手段を使って学校へ復帰させようとするでしょう。
しかし、基本的に親のすることのほとんどは逆効果になってしまうのです。
この記事では、子どもが不登校になった際に親の「してはいけない」行動を6つの事例で解説いたします。
特に不登校になって初期〜中期あたりの状態の参考になるかと思います。
本記事で取り上げる6つの事例は以下の通りです。
また、ここで取り上げたもの以外にも別の記事に挙げているものもあります。
よろしければ以下の記事も参考にしてみてください。
関連記事:「子どもが不登校になった時に「やってはいけない・やるべき」対応について
それでは順番に解説していきます。
親としては毎朝学校の時間になると、間に合う時間に一応起こそうとすると思います。
時間や曜日の感覚を忘れないためでもあるからです。
しかしこれが不登校の子どもには逆効果。
「学校の時間に起こされる=学校に行かせようとする」という感覚になり、親に対して不信感を持ってしまいます。
もちろん圧力をかけても学校へ行くようにはなりませんし、もし行ってもさらに悪い状態になる恐れすらあります。
「友達が自分のためにやってくれている。けれども自分は応えることができない。」ということに劣等感や負い目を感じてしまい、自分はダメ人間だとさらに心を弱めてしまいます。
難しいのは、親が頼んだのではなく友達が善意で助けようとしてくれている場合。
この場合は友達に理由を話し、子どもの状態を見て接するようにする必要もあるでしょう。
自分の時はこうやって乗り越えた、などの武勇伝を語ってはいけません。
「苦労自慢」「不幸自慢」のようになり、その話は子どもに意味がないからです。
自分の気持ちなんてどうせ親にはわからない、と思われるだけです。
不登校の子どもをやたら褒めたり「こうしたら?」とアドバイスしたり、もしくは「もっと頑張ろう!」と励ましてもいけません。
不登校になる子どもは、元々「このくらい(学校に行くくらい)簡単にできるはず」という考え方を持っている子どもが多いですから、それすらできていない自分は相当ダメなやつだと思っています。
それなのに、「〇〇できて頑張れたね!すごい!」などの褒め方をしても逆効果になります。
また、親も含めた他人からのアドバイスは求めていません。
アドバイスされるというのは「それができていないから言われる」ということになり、劣等感を助長する恐れがあります。
そして「頑張ろう!」などの激励は、そもそも子どもの中にあるエネルギーが切れている不登校の状態では効果がなく、余計に消耗させてしまいます。
目の前に「不登校」という問題が重くのしかかっている状態で勉強などできるわけがありません。
不登校以外の状態でも、大人でも誰でも同じですが、何か大きな問題があるとそれを解決するまで動けませんよね。
今気になっていること(つまり不登校)を解決しないと、その先へは進めないのです。
ゲームやスマホばかりに集中している子どもは、現実逃避して楽な方へ逃げているようにしか見えないでしょう。
これを無理やり、親の権力で取り上げてしまうと状況は余計に悪化します。
部屋に引きこもってしまったり、キレて暴れたり、夜中に隠れてやるなど・・・
それによって昼夜逆転の生活になったり、体調不良になるなどの恐れもあり、不登校が悪化するかもしれません。
この記事では不登校の子どもに対し、親がしてはいけないことを6つの事例で挙げてきました。
結局は、不登校の子どもには親が何をしても、何を言っても効果がないとも言えます。
ただこれは不登校の初期〜中期ごろのこと。
回復してきたと思える状態になってくると、本記事の禁止事例のようにしてもちゃんと受け入れてくれたり、子どもが自発的にやってくれるものもあります。
特に初期の頃は焦りがちになりますが、じっくり構えて対応していくようにしましょう。
関連記事:「子どもが不登校になるのは親の責任感の強さにある?自分を責めないようにしよう」
関連記事:「毎朝が地獄!?不登校の親が抱える最大のストレスについて解説します