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子どもの成長と共に反抗期に突入するわけですが、その時期に「こうしてほしいああしてほしい」と思うことを言ってもなかなかその通りにならないから困りもの。
少し言うくらいならともかく、言うことを聞かないからと思ってさらに強く言ってもあまり効果はありません。
それどころか、その時のやりとりが原因で反抗期を「こじらせる」ことにつながる恐れもあります。
この記事では、反抗期を拗らせないための方法や考え方について解説いたします。
果たして反抗期には何もせず放置するのがいいのかどうするのが正解なのか、この辺りを一緒に学んでいきましょう。
※ちなみに「こじれる」の意味は、「物事がもつれてうまく進まなくなること」です。
【関係がこじれる→不仲になる】といったニュアンスですね。
さて、冒頭でお伝えしたように、言うことを聞かないからもっと強く言う(強い態度に出る)という対応をすると、まず間違いなく関係がこじれる原因となります。
「こじれる」とまではいかなくても、あまり良く思われなくなるでしょう。
反抗期をこじらせないためには、親が取る態度が大事になってくるのは間違いありません。
考え方の基本としては、相手は自分の子どもではあるものの「1人の大人(個人)として尊重すること」です。
「どうせ子どもの言うことだから」という目線で相手をすると、子ども自身の自尊心や考え方を否定することにもつながってきます。
以下では「子どもを1個人として見る」とはどういうことかについて、4つの例にしてお伝えします。
もし子どもに夢ややりたいことがあり、それを話してくれたなら頭ごなしに否定しないことです。
たとえそれが突拍子もないことで叶う確率が相当低そうであっても、認め、応援してあげることが大切。
そうすることで、「この人(親)は自分の味方なんだ」と頭で理解してくれ、たとえ反抗期であっても感情的なやり取りになるのを避けられる傾向があります。
周りにいる、自分の子どもと同年代・同レベルの子と比較しないように気をつけましょう。
兄弟姉妹、親戚の子、学校の友達などとあからさまに比べてしまうと、子どもの自尊心を傷つけてしまいます。
これは「周りより自分の子どもが劣っていること」も、「周りより自分の子どもが優っていること」も同じです。
他者と比べるとという行為自体を極力行わないよう注意しましょう。
いくら反抗期と言っても子どもは子ども。
あまり過剰に気を使いすぎるのはNGです。
例えばご機嫌伺いをすること。
「これを言ったら怒られるかな」と気を使いすぎるあまり、変な言葉遣いになったり、言わないといけないことを言わなかったり。
俗な言葉で表すなら「ビビらない」という感じですね。
変に気を遣われているのは子どもも察知しますし、お互いギクシャクする関係になってきます。
言わなければいけないことは堂々と言い、ダメなことはダメだと伝えること。
ただし、なぜそれがダメなのかを理論立てて話すよう努めてください。
感情的に「それはダメだって言ってるでしょ!」と頭ごなしに否定しても何も伝わりません。
反抗期になって何を仕出かすか不安になることも多いと思います。
しかし、もしそう思っても子どもを信じて見守ってあげてください。
子ども自身も、「今自分がやっていることは感情的にただイライラしているだけだから」というのは頭の隅では理解しています。
そして、自分自身の行動に不安になっているんです。
親としては信じて見守り、ありのままを受け入れてあげてください。
その想いはきっと子どもに伝わり、反抗期もスムーズに終わりに向かっていくことでしょう。
この記事では、反抗期をこじらせないために親はどうすればいいのか?という視点で書いてきました。
反抗期だからと言って本当に何もせず放置すると、悪化して手に負えなくなることもあります。
できる範囲でいろいろな工夫をし、反抗期の終わりを迎えられるようにしていきましょう。
反抗期は子どもの成長段階の1つですから、それなりに時間をかけて徐々に変化・改善させていくのが良いのです。
反抗期を経験した先輩パパママに聞くと「何もしなくてもそのうち終わるから」と言われることがあるかもしれません。
しかし反抗期の程度や家庭状況はそれぞれ違いますよね。
世の中にはいろいろな「反抗期にはこうすべき」論がありますが、今回の記事も含め、それも1つの答えというくらいで考えておくのがベター。
自分と子どもに合った自分達だけの答えを見つけていく感覚ですね。
この記事が反抗期をできるだけスムーズに過ごすための助けになっていれば幸いです。
参考記事:「周りが手を焼く反抗期っていつまで続くの?男女差は?(第二次反抗期について)」
参考記事:「反抗期に良し悪しがある?自立心と反抗心の違いについて」