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我が子が不登校になってしまった!
信じがたい事実ではありますが、しっかり現実と向き合わないといけません。
もちろんその期間は、全てのことに大きなストレスがかかることだと思います。
これは子ども自身にももちろんですが、なんと言っても子どものケアをする親の方にも多大なるストレスがあるのです。
(本記事では親を「母親」「お母さん」を想定して書いています。)
おそらくほとんどのことにストレスを感じることでしょうが、この記事ではその中でも特に「毎朝感じる地獄のストレス」に焦点を当てて解説いたします。
今は不登校の子どもはいないというご家庭も、今まさに不登校になっている子どもがいるご家庭も、ぜひご一読いただければと思います。
毎朝のストレスというと何が思い浮かぶでしょうか。
朝、起きてこないこと?
ご飯を食べないこと?
いろいろあると思いますが、中でも1番の地獄は「子どもに毎朝、今日は学校へ行くのかどうかを確認すること」だと思います。
学校側としては、体調不良でない限り毎日出席しているのが当たり前で、もし連絡なく欠席していると「通学途中で事故に遭ったのかも」などと余計な不安・心配をすることになります。
基本的には保護者から学校へ連絡し、「体調不良で欠席します」などと伝えることでその日は休みになるのがほとんどでしょう。
不登校児童と言っても学校へは行かなければならないという意識があり、特に前日の夜などは「よし、明日は学校へ行こう!」など考えるものです。
しかし当日の朝になるとその時の考えは消え去り、「やっぱり今日も無理だ」という気持ちになってしまうのです。
親としては家で過ごしている子どもを見ている感じでは元気そうで、とても翌日学校を休むようには見えません。
しかも本人は明日は学校へ行くという意欲すらあります。
学校側の事情もあり、本人の前日の様子を見ている親としては「あれ、全然起きてこないけど今日はどうするんだろう?」という気持ちになります。
時間が来てもなかなか出発の準備をしない子どもを見ていると、「今日は学校へ行くの?」と聞かざるを得ないでしょう。
回答は「行かない」で、仕方なく先生に欠席の電話をすると、「いつ頃来られそうですか」など質問されたりします。
もちろんそんなことは親にもわかりませんよね。
このやりとりを毎日行うことで親の神経はすり減り、精神力を消耗し、多大なストレスを抱えることになるのです。
ちなみに、ストレスを抱えるのは親だけではなく、子どもの方も同じです。
毎朝毎朝同じことを質問され、その度に「前日はやる気だったのに今朝になるとダメになる自分」に嫌気が差してきます。
これを続けることで自己肯定感がどんどん低くなり、さらに行動できなくなる悪循環へと続いていきます。
また、元々は学校や友達関係などにあった不登校の原因が、それに加えて「親からの圧力」も不登校の原因にプラスされるようになってきます。
この2者間で気持ちのすれ違いが起こり、不登校の溝は深まっていくのです。
不登校児童に対する対応方法は、学校や先生によってまちまちです。
そして大事なのは、学校の先生は教育のプロであり、医者や心理学者、カウンセラーではないということです。
今までの経験則からある程度、不登校児童に対する対応方法を知っている先生もいると思います。
しかし、「今回の不登校児童は以前の不登校児童とは違う」ということを根本から理解できる先生は少なく、どうしても対応を間違えることもあるでしょう。
まして、不登校児童を抱えた保護者への対応はさらに難解で、個別に対応を変えてやり取りすることを先生に望むほうが酷だとすら言えます。
学校の先生は基本的に学校の方針通りの対応をされることと思います。
お母さん側としては、もし「毎日出欠確認のために連絡を欲しい」と言われても、毎朝子どもに出欠確認をするのが地獄のようなストレスだと感じるのであれば「出席するときに連絡する」などの対応を求めるのも1つの方法だと思います。
それに対応してくれるかは確認しないとわかりませんが、自分が潰れてしまわないよう、うまく折衷案を相談して決められるようにしていきたいものです。
この記事では、不登校の子どもがいるお母さんの抱える「毎朝の地獄のストレス」について解説いたしました。
毎朝、ダメだと思っても出欠確認をするのは必要なこととは思います。
しかし、それが親子共に多大なストレスになり、さらなる別の家庭問題になってくることもあり得ます。
不登校は原因も様々ですが、そこから回復するまでの期間も長短あり、一様ではありません。
「長期戦になるであろう」という前提のもと、どうすれば自分と子どもにとってのベストな方法なのかを模索・選択し、良い状態を作っていけるようにしましょう。
この記事が参考になっていれば嬉しいです。
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