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不登校の回復には良い親子関係が必須。会話のポイントをお伝えします。

2022.11.22 不登校の回復には良い親子関係が必須。会話のポイントをお伝えします。

不登校から復帰するには子どもの弱った心を回復させることが必要ですが、そのためには親子の関係が良い状態にあるのが大切です。

良い親子関係を構築するためには、何はともあれ接点を持つのが第一。
そのためにコミュニケーションを適切にとらないといけないでしょう。

コミュニケーション方法の最初の段階として、まずは会話をすることが大事です。

そこでこの記事では、良い親子関係を作るための会話方法についてのポイントをお伝えいたします。

ここでお伝えしたことを基本として、それぞれのご家庭の雰囲気や、現在の心の状態に合った方法にアレンジしていくようにしてみましょう。

会話によるコミュニケーションの大切さについて確認

まず、なぜ会話によるコミュニケーションを取る必要があるのかについて確認しておきます。

会話とは、思ったこと・考えていることを表す方法、そしてそれを相手がきちんと受け取る方法として一番理解しやすいものだからです。

  • 目は口ほどに物を言う
  • ボディランゲージ

など、会話(声、言葉)以外にも思っていることを伝える方法はいくつもありますが、それらは自分の伝えたい内容と相手の受け取った内容が一致しにくいもの。

それは自分が伝えたい内容じゃない!と思うことが多いはずです。
特に「気持ち」など微妙な感覚を伝えるのは言葉にしないと難しいでしょう。

もちろん言葉で伝えても間違って受け取られることもありますが、それ以外の意思伝達方法よりかなり精度は高くなるのは間違いないと思います。

前置きとして、言葉によるコミュニケーションの大切さをお伝えさせていただきました。

次からは親子の会話におけるポイントを3つお伝えしていきます。

会話のポイント1:言葉ではなくメッセージを受け取る

先ほど言葉以外の意思伝達方法について触れました。

ではその言葉の意味だけを理解すればいいかというと実はそうでもありません。
発せられた言葉の裏にある「真のメッセージ」をしっかり理解して、受け止めてあげる
必要があります。

例えば子どもが不登校の理由を話してくれた際、「勉強についていけないから行きたくない」と言ってくれたとします。

親はその言葉通りに受け止めた場合、「よし、じゃあ勉強についていけるよう、塾に通わせよう」などの案を考え、実行しようとするでしょう。

しかし残念ながら塾に行くことはないでしょうし、家で自発的に勉強しようとすることもないでしょう。

それでも親は勉強さえついていければ(わかれば)学校へ復帰すると思っているので、なんとかして勉強させようと画策します。

子どもはだんだんとその行為が重荷になってきたり嫌になってきて、コミュニケーションを取りたくなり、関係が悪化・・・という結果になります。

勉強がわからないというのは単なる建前で、その裏にある真のメッセージは「学校に行くのが不安だから助けて」というものなのです。

それがわかると勉強させるより、むしろ休ませよう、勉強から離れさせようと思うでしょう。

親子の会話における子どもからの真のメッセージを受け取れるようになると、親子関係はかなり良くなってきます。
子どもは親を信頼するようになり、精神的な安心感を得て、自分から行動する意欲へと続きます。

会話の中から何かの言葉を聞いた時、その中にある真のメッセージを意識するよう心がけましょう。

会話のポイント2:子ども全てを受け入れる気持ちを持つ

子どもは親のことをよく見ています。
そして、親は不登校になっている自分のことを理解してくれているのか、受け入れてくれているのかを察知します。

親としてはもちろん学校へ行ってほしい気持ちがあるでしょう。
しかしそれを敏感に察知した子どもは身の危険を感じ、親に反抗したり、部屋に閉じこもってしまいます。

親はとにかく焦る気持ちを抑えて、隠して、何があっても子どもをサポートしようという覚悟が必要です。

子どもが何か悩みを言ってきても、それに対してアドバイスをしたりする必要はなく、全て聴いて受け止めてあげましょう。
そうすることで子どもからの信頼を得ることができるのです。

会話のポイント3:受容の言葉を使うのを意識する

親子の会話の中では、親は知らず知らずのうちに「否定の言葉」を使っていることが多いです。

親としては子どもの失敗を減らしたい、危険から遠ざけたいという心理があるため、どうしても「それはやめておいたら」という趣旨の言葉をかけてしまうのです。

心が弱っている子どもに対しては否定の言葉ではなく、何もかも受け入れるような受容の言葉をかけてあげるのが正解です。

受容の言葉の簡単な例ですが、

「そうか!」
「本当に!」
「それは大変だったね!」

など、オウム返しのような相槌をするのがいいと思います。

相手(子ども)が言ってきたことに何かの提案やアドバイスをするのではなく、ただただ受け止めて聴き入れるということですね。

きっと人生のどこかで経験があると思うのですが、「何かのアドバイスが欲しいわけでなく、ただ話を聞いて欲しいだけ」ということはありませんでしたか?

子どもも同じで、ただ話を聞いて欲しいと思って話しかけてくることは多々あります。

その時の親の行動としては、とにかく相槌を打つようにし、話を聞いて受け止めてあげましょう。
もちろん感情をぶつけてきてもそれに対抗するのではなく、とにかく包み込むイメージです。

下手に提案やアドバイスをしても、単に否定されたと受け取られるだけなのです。

不登校の回復には良い親子関係が大事

子どもにもっと話したいと思わせることを意識する

この記事では良い親子関係を構築するための会話のポイントをお伝えしてきました。

全体的なまとめとしては、「子どもに、もっと話をしたいと思わせることを意識する」ということになります。

不登校の時、子どもの心は弱り、閉ざされています。
それを無理やりこじ開けるのではなく、とにかく話を聴いてあげて、「ああ、この人(親)は自分の言うことを否定せず聴いてくれるんだ」と安心させてあげるのが大切です。

自分の心を打ち明けられる相手とは、自分のことを否定しないで受け入れてくれる人です。

会話というコミュニケーションの基本を押さえて、無償の愛で受け止めてあげましょう。

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