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高校受験の合否に大きく影響する内申点。
この内申点には地域ごとの計算方法があります。
高校受験対策の一環として、その地域の内申点のことを詳しく知っておくのは大事なことと言えるでしょう。
この記事では 大阪府の内申点の計算方法 について詳しく解説しています。
高校受験の際、志望校選びの参考にしてくださいね。
実は内申点の計算は中学1年生の時点から始まっています。
具体的には中学1年生と2年生の3学期終了時の成績表(通知表)にある1〜5の評価点。
それと3年生の2学期および3学期の定期テストの点を考慮した成績表の評価点の合計値です。
決して「受験前の中学3年生の間だけ頑張れば大丈夫」ということはありませんのでご注意ください。
内申点が決まるのは中学校3年間での成績表での評価ですが、実はそれぞれ倍率が違います。
という倍率が決まっています。
たとえば、中学1年生と2年生時の成績表の合計が20、3年生が10とします。
計算方法は、
中学1年生 20×2=40点
中学2年生 20×2=40点
中学3年生 10×6=60点
となり、合計すると140点となります。
中学1年生と2年生より3年生の評価がかなり大事だということですね。
また、内申点に影響するのは9種類あるすべての教科の合計となります。
よく勘違いされるのは、
の5教科のみが関係しているということ。
しかし実際は上記5教科に加え、
の実技4教科も加えた9教科全ての合計が内申点の計算に関わっています。
「音楽や美術は入試に関係ないから」とおろそかにしてしまうと内申点に響きます。
場合によっては後々の挽回が難しくなりますので抑えておきましょう。
高校入試における合計は、最大で900点となります。
内訳は、
となっています。
内申点は全9教科の合計を3年間足したものです。
中学1年生は「9教科×2=90点」
中学2年生も「9教科×2=90点」
中学3年生は「9教科×6=270点」
合計すると450点満点。
学力検査は「1教科90点満点」が5教科あり、合計すると450点満点。
合計900点満点となります。
ただし、同じ公立高校でも偏差値の高い学校ほど学力が重視される傾向にあります。
具体的には別の記事で触れますが、学力検査と内申点の割合が「7:3」〜「3:7」まであります。
もちろん実技4教科を無視していいわけではありませんが、高偏差値の学校を志望するなら割合として低いことは知っておくと良いでしょう。
とはいえ、一般的に高偏差値校を受験する学生は内申点も高いことが多いものです。
ここで簡単に内申点の計算例を提示いたします。
①中学1〜3年全てでオール3の場合
3×9(教科)×2(1年+2年)×2(倍率)=108
3×9(教科)×1(3年)×6(倍率)=162
108+162=270点
②中学1〜2年はオール5、3年がオール1の場合
5×9(教科)×2(1年+2年)×2(倍率)=180
1×9(教科)×1(3年)×6(倍率)=54
180+54=234点
③中学1〜2年はオール1、3年がオール5の場合
1×9(教科)×2(1年+2年)×2(倍率)=36
5×9(教科)×1(3年)×6(倍率)=270
36+270=306点
上記の例は極端なもので、実際は中学1〜2年生時に1だった成績を3年生で5にするのは至難の業です。
しかし、いかに3年生の成績倍率が影響するかお分かりになったかと思います。
成績を突然上げることは難しいですが、下げることは簡単です。
中学1〜2年生の時の頑張りを無駄にしないよう、3年生になっても継続していきましょう。
この記事では大阪府の内申点の計算方法について解説してきました。
要約すると、
ということになります。
将来の高校受験のことを中学校に入学してすぐに決めることは難しいかもしれません。
しかし後々のことを考えると、中学1年生の時から内申点を意識しておくほうがいいでしょう。
3年生の時だけ頑張れば大丈夫とは決して思わず、日々の積み上げを意識しておきましょう。