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難関校の受験を考えている場合、学校の授業よりも先を勉強しておいてほしいと思うことはありませんか?
今の勉強より先の勉強をすることを「先取り学習」と言ったりします。
先取り学習とは、平たく言えば予習のこと。
ただし、習う直前にやる予習というより、かなり早めに取り組む予習のことを指す場合が多いです。
本記事では、先取り学習についてのメリットとデメリットについてまとめてみました。
一見、予習にはメリットしかなさそうに思うかもしれませんが、実際はデメリットもあるのです。
この辺りを詳しくお伝えしていきますね。
それではまず、小学生の先取り学習についてメリットとデメリットをそれぞれ3つ挙げていきます。
・・・といったものです。
次にメリットデメリットをそれぞれ分けて解説していきます。
先取り学習のメリットを1つずつ見ていきましょう。
先取り学習の最大のメリットはこの部分だと思います。
冒頭に挙げた通り、難関校の受験を検討しているなら学校の授業では足らない部分が多いのはいなめません。
難関校の試験ほど、その学校独自の試験になるケースが多いからです。
この場合、通常の学校の授業では習わないことや難しい応用問題になることも多く、すでに知っている子と知らない子の差が大きくなってくるでしょう。
先取り学習の大きなメリットは、受験に有利になる事が真っ先に挙げられます。
学校の授業の理解が早まることも大きなメリットです。
先取り学習により元々学んでいることで、学校の授業では復習する効果を得られます。
復習は記憶の定着に非常に有効ですから、真面目に授業に取り組む子どもならとても良い効果を期待できます。
勉強に対して自信がつき、勉強自体が好きになる傾向があります。
内容を理解できないから勉強が嫌い・自信が無いという場合が多いのですが、それは反対に「自信のあることは好きになりやすい」とも言えますよね。
先取り学習により理解が進むことで自信がつき、勉強自体が好きになれば、その後の人生でも役立つ事が多いと思います。
次に、先取り学習のデメリット3つを順番に解説いたします。
学校の授業を聞かなくなるのが1番のデメリットかもしれません。
先取り学習により「すでに終わった内容を、今更勉強する必要なんてない」という姿勢になってしまいます。
子どもというのは、「自分は知っている」というアピールをしたがるもの。
むしろ、知らなかったことでも「知ってる」と言うこともあるくらいです。
実際に先取り学習ですでに知っていることであれば尚更アピールがひどくなり、授業中に先生が解説している途中で答えを言ったり、「そんなの知ってます」と言って授業妨害のようになるケースもあり得ます。
「自分は勉強ができる」と勘違いしてしまうかもしれません。
実際に勉強ができるタイプかどうかはともかく、単に先に学んで知っているから理解が早いだけなのに、変に自信を持ってしまい、学校の勉強を見下してしまうかも。
そこまでいかなくても、「学校の授業はとっくに知っているから適当でいい」とか、「しばらくやらなくていい」と、学習への態度にムラが出てくるかもしれません。
知識というのは継続して学んだり復習することで定着していくものなので、こうした姿勢は自ら悪い結果を招く行動となってきます。
先取り学習をするということは、今の子どものレベルより難しい内容を学ぶことになります。
そのために学校の授業以外でも勉強時間を確保し、スケジュールを詰めて取り組むことになりますよね。
場合によっては子どもの気持ちを無視して親の押し付けになってしまうことも考えられます。
こうなってくると効果も上がりにくく、余計に長時間勉強する必要があり、悪循環となります。
最悪、内容を理解せず答えだけ覚えるような勉強になったり、受験のための勉強となり知識が身につかないかもしれません。
この記事では、先取り学習についてのメリットデメリットを3つずつ確認してきました。
先取り学習とは、要するに予習のこと。
予習すること自体は受験の有る無しに関わらず大事なことだと思います。
しかし、先取り学習することで実は得られたものが得られなくなることもあり得ます。
子どもと一緒に良し悪しをよく検討し、「本当にそのレベルの先取りが必要なのか?」というのを自分の中に落とし込めるようにしていきましょう。
参考記事:「「やった気」になっている!?勉強しても伸びない子どもの特徴とは?」
参考記事:「【自尊心を損なわないように】親が子どもに言ってはいけない3つの言葉」