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予定の日時までにやらないといけないことが多くて、どうしても頭の中が混乱してしまう・・・
何から手をつけていけばいいか分からない。
こういう状態に陥ってしまったことがあるかもしれません。
こうした混乱状態を抜け出すための1つの考え方として、この記事では「KJ法(ケージェーほう)」を提案します。
受験や定期テストまでの計画を立てる際も、学習以外の何かの予定を立てる際にも、どんなシーンでも活用できる方法です。
ぜひご一読ください。
KJ法とは、東京工業大学名誉教授の故・川喜田二郎氏が考案した手法です。
(Kawakita Jiroのイニシャルをとって「KJ」)
これは、集まった膨大な量のデータをカードに書き出し、それを関係するジャンルごとに目視で分類していく方法です。
川喜田氏は大学教授なので、様々なデータが集まります。
それらをあるルールに則って分類し、使える状態にする必要がありました。
そのための解決策として、カードに情報を書き込み、ジャンルごとに分類していくという手段を取ったそうです。
この方法なら自分だけでなく一緒に作業をしている仲間でも理解しやすく、またその結果新しいアイデアが生まれるきっかけにもなってきます。
この川喜田氏の考案したKJ法を、学習計画を立てる際などに応用するのです。
長期の計画を立てる際は、やらないといけないことが多々あるでしょう。
しかもその種類も1つ2つではなく、様々な物事を同時あるいは順番に進める必要があるはず。
そういう時にKJ法を試してみます。
まずはやる事を紙に書き出します。
この場合はメモ紙など、小さめのものでOK。
本来のKJ法ではカードへ書き込んでいましたが、専用のカードを準備するのも手間なのでメモや大きめの付箋で大丈夫です。
書き込む際は1枚に1つき1つの項目だけ。
「英単語を10個書き取る」「数学の問題を5問解く」など、1項目のみを書いていきます。
「英語のテキストを5ページを読んでから単語を10個書き取る」などの複数の内容は書かず、また「英語の勉強をする」というアバウトな内容もやめ、シンプルで分かりやすい内容を分けて書いてみてください。
書き上がったらそれを分類します。
「英語」「数学」などの教科で分けて、それぞれの項目がどのくらいの種類こなさないといけないのかを目で見て確認するのです。
そうすることで、頭の中で考えていてまとまりがなかった物事が綺麗に整理され、時間配分を考えたり、抜けや漏れがあったことに気づくことができるようになります。
カードを実際に用意したり書き込むのが手間だという場合は、アプリやパソコンのフリーソフトなどで代用することもできます。
その方が準備に時間がかからずに良いかもしれません。
ただ、実際にメモや付箋に書き込んだものを、部屋の壁などに貼っておくと、それを目にするたびにやる気が出てきます。
「計画を立てて実行できている!」という感覚は大事なので、まずは簡単な形で良いのでアナログ式にやってみる事をおすすめします。
KJ法を使うメリットについては、先ほども触れた通り。
実際に目で見て確認できるので、それぞれの項目ごとのボリュームや重要さが判断しやすくなります。
また、抜けや漏れがあった場合に追加や修正ができるようになるのも大きなメリット。
頭の中だけで考えているとどうしても漏れがあることが多く、実行段階で気づいて大幅な修正が必要になることもあります。
先にメモや付箋で可視化できればそういった事を防ぎやすくなり、計画の遂行をしやすくなるでしょう。
デメリットとしては、やはり準備にかかる時間や手間でしょうか。
メモや付箋の準備、書き出す作業、分類する作業、追加・修正の作業など。
計画の内容や期間にもよりますが、慣れないうちは作成段階で時間がかかってしまうかもしれません。
予定の全てを書き出すよりも、複雑な項目に絞って書き出してみるなどの工夫をするのがいいかもしれませんね。
それでもデメリットを補って、余りあるメリットが得られます。
この記事では、やることが多くて計画が立てられない人に向けて、KJ法という方法を提案いたしました。
KJ法は1枚のカードに1つの項目を書き出し、それを関係するジャンルごとに分類する方法です。
この方法を学習計画を立てる際などに応用し、頭の中をスッキリさせる方法として解説してきました。
本来のKJ法は、集まったデータを分類した後、共同作業者たちとブレインストーミングをするためなどに使われていたそうです。
予定を立てるのにブレインストーミングはあまり必要ではないので、あくまで「KJ法を参考にする形」で活かしていくことができればと思います。
この記事が問題解決のお役に立てていれば嬉しいです。
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