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不登校の原因は1つかもしれませんが、その原因が引き起こされる要因は複数あることがほとんどです。
例えば体調不良が続いて不登校になった場合、体調不良になるまでの過程で昼夜逆転の生活が続いていたり、勉強が遅れてついていけなくなったことによる不安やストレスが要因となることが多々あります。
そんな複数考えられる不登校の原因について、この記事では「家庭内にあるもの(学校内には無いもの)」を3つ挙げてみました。
もちろん家庭内+学校内というケースもあり、その中から1つに限定することはできません。
しかし、もし思い当たる節があるなら気にかけておく方がいいかもしれません。
よろしければ、先をご一読いただければ幸いです。
本記事で取り上げた家庭内にある不登校の原因は3つですが、大きく分けて「本人の問題」と「親子の問題」となります。
本人の問題とは、
親子の問題とは、
についてです。
それぞれ順番に解説していきます。
朝起きられないと、学校へは遅刻していくことになりますよね。
もしくは、遅刻して教室へ入るのが嫌だとか恥ずかしいという理由でそのまま欠席する子もいるでしょう。
朝しっかりと目が覚めて朝食をとって、元気に登校するというペースを崩さないようにするのが大切です。
「朝起きられない原因」についても色々ありますが、例えばゲームや漫画、動画を見るのが楽しくて夜更かしし、睡眠不足になったことによる寝坊。
1日2日ならまだいいのですが、これが常態化するとそのうち昼夜逆転の生活になってきます。
当然、朝起きて元気に学校へ行くということは難しくなるでしょう。
もしそういった兆候があるのでしたら、少し気をつけないといけませんね。
(特に夏休みなど長期休みのとき)
ただし、本当に朝起きられない病気の恐れもあります。
睡眠障害や起立性調節障害といった病気の場合、寝たくても眠れない、起きたくても起き上がれないという状態に。
こうしたケースが疑われるのであれば、一度病院へ行ってみる方がいいかもしれません。
精神不安定とは、例えば現実逃避による安心を得たかったり、「うつ」や対人恐怖症といった精神的な病気のケースです。
現実逃避したくなるのはゲームなど架空の世界の居心地がとても良いから。
現実の自分は弱くて何もできないと悩んでいても、バーチャルの世界では好きなように好きなことができる強くて自由な自分になれます。
現実世界の自分へのコンプレックスが強いほど、架空世界はより楽しく感じることでしょう。
そんな世界から戻ってきたくないと考えるのは当然とも言えますよね。
これが「依存」といった状態ですが、長く続くといわゆる「引きこもり」となり、自室から出てこなくなったり家族とも顔を合わせなくなったりします。
昼夜逆転の生活になることも多く、元の状態に戻りにくくなってくるでしょう。
また、「うつ」などの精神的な病気の場合、長期間に及ぶ適切な治療が必要になることも考えられます。
ただし、安易に薬に頼って回復させようとするのはストップです。
一度薬による治療・回復を始めると、かなり長期間にわたって薬なしの生活に戻れなくなることがあるからです。
また、薬が体に合わなかったり、「自分は病気なんだ」と考えることでさらに精神的に病むケースも。
うつになる原因が取り除かれるとケロッとして元気になったりそのまま復学することもあるため、「不登校になった!きっとうつなんだ!すぐ病院へ行かないと!」と慌てずに、しばらく様子を見る方がいいでしょう。
親子関係のあり方の問題については、かなり難しいものがあります。
例えば親への依存がとても強い子どもの場合。
いわゆる「マザコン」と呼ばれるほど強い依存状態の子どもの場合、親から離れると不安が強くなったり何をしていいのかわからなくなったり、ひどい時はパニックになることもあります。
親が近くにいない学校という空間にいるのがストレスになり、家から出たくなくなるのは自然なこととも言えるでしょう。
この場合、親離れ・子離れ共にできていないのが大きな原因となるかもしれません。
また、本来この気質を持った子がその感情を押し殺して学校へ行っていた場合、その後不登校になると一気に「幼児返り」することも。
高校生くらいでも、赤ちゃんや幼児のように親にくっついて離れなくなる子もいます。
さらに、これとは全く逆で、家庭内暴力による不登校というものもあります。
ただし暴力を振るうのは子どもから親に対して。
「学校の成績も良くないし、何の取り柄もない」と自分を卑下している子どもは誰に対しても強く当たれませんが、唯一「親」に対してだけは暴力を振るっても許されると考えてしまいます。
親の方も子どもの抱えるコンプレックスをわかっているので、暴力を受け入れてしまうことが多いです。
「弱い自分よりもさらに弱い親」がいる自宅が安心できるので、学校へ行かない不登校の道を辿っていくのです。
この記事では、不登校の原因となる中で「家庭内にあるもの」を解説いたしました。
もうすでに不登校になっている子どもの場合、例えば「引きこもり」や「現実逃避」について、強く注意したりスマホを取り上げるなど実力行使をするのは、できるだけやめておく方がいいでしょう。
余計に状態を悪化させてしまう恐れがあり、その後の親子関係も悪くなってしまうケースも考えられます。
ただし、今はまだ不登校ではないという子どもに上記のような兆候があるのなら、その前に何らかの対策をとる方がいいかもしれません。
親子関係ならその関係性の見直しをしたり、昼夜逆転しそうならその前に食い止めたりするのはいいと思います。
状態が悪化する前に対処できるよう、子どもが成長してきたとしても常に気にかけておいてあげましょう。
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